キッチンカーの冷凍庫どう選ぶ?
おすすめ機種・値段相場・保健所・電源確保

キッチンカー営業を始める時に多くの方が必要となる設備が「冷蔵庫」です。
キッチンカーで冷凍食品を扱う場合や、氷を使ったメニューを提供する場合には「冷凍庫」が必須です。
保健所の許可申請では、冷凍庫の設置や温度管理、移動中の電源確保方法などがチェックされます。
この記事では、キッチンカーに最適な冷凍庫の選び方からおすすめ機種、電源の確保方法、価格相場まで初めての方にもわかりやすくご紹介します。
こんな方におすすめです↓
・冷凍食品や氷を扱う予定の方
・保健所の許可基準を満たしたい方
・コストを抑えて冷凍庫を導入したい方
・電源をどうやって確保するか知りたい方
01. 保健所への申請と冷凍庫の必要性
02. 冷凍庫の電源確保方法
03. 冷凍庫の種類と選び方
04. 設置場所と固定のポイント
05. おすすめのメーカー
01. 保健所への申請と冷凍庫の必要性

冷凍食材・氷・アイスなど、温度管理が必要な素材を扱う場合、冷凍庫の設置が義務付けられます。
保健所で営業許可を申請する際、職員が現車を確認し、冷凍設備がメニュー内容に適しているかを次のようなことをチェックします。
・冷凍庫が車内に設置されているか
・冷凍庫内に温度計があるか(100円ショップのものでOK)
・走行中も冷凍状態を保てる電源確保ができているか
02. 冷凍庫の電源確保方法

冷凍庫を安定稼働させるには、「移動中」と「出店中」それぞれの電源確保方法を準備する必要があります。
走行中の電源確保
・走行充電システム
走行中は走行充電+サブバッテリーが便利です。走行中に冷凍庫を稼働させるには、車両のオルタネーターからサブバッテリーに電力を貯め、インバーターで100Vに変換して冷凍庫に供給します。これにより、仕込み出発から現地到着まで食材の品質を保てます。
・ポータブル電源
ポータブル電源は静かで安全。冷凍庫稼働にも十分な出力を持つ製品が増えています。自宅で充電して現場に持ち込み、冷凍庫の電源として使用可能。外部電源が使えない出店場所でも稼働できます。
出店中の電源確保
商業施設やイベント会場など、外部電源(AC100V)を借りられる場所では、延長コードを使って直接接続できます。
1500Wまで使えるコンセントであれば、ほとんどの冷凍庫が問題なく稼働しますが、照明や調理機器などを併用する場合は、電力量を合算して管理しましょう。
外部電源が使えない場合は、発電機(静音タイプ推奨)やポータブル電源(1000Wクラス以上)を準備しましょう。発電機は燃料・振動・騒音の問題があるため、走行中は使用不可なので出店中のみ、周囲の環境に応じて屋外の安全な場所で使用しましょう。
消費電力の目安は以下の通りです。
・小型冷凍庫:約200〜300W
・コールドテーブルタイプ:約400〜600W
出店時の電力管理と注意点
冷凍庫は始動時の消費電力が高く、他の機器との合計容量に注意が必要です。一般的な外部電源は1500Wまで。複数の機器を使用する場合は、外部電源を2系統に分けるなどの工夫を行いましょう。
03. 冷凍庫の種類と選び方

キッチンカーでは、スペースと用途に合わせて冷凍庫の種類を選びます。
①一人暮らし用冷凍庫
容量:40〜60L
値段:2〜4万円
特徴:
・小型で安価。初期費用を抑えたい方向け
・軽バンなど狭いスペースにおすすめ
・電力消費が少なく省エネ
注意点:収納量は限られるため、冷凍食材の種類が多い方には不向き。
②コールドテーブル(冷蔵+冷凍併用)
容量:150〜300L
値段:18〜30万円
特徴:
・調理台としても使える人気タイプ
・耐久性、温度安定性が高く、飲食店でも定番
・揚げ物やポテトなどの冷凍食品販売に最適
・軽トラックのキッチンカーでの採用が多い
注意点:重量があるため、設置には固定作業が必要
③冷凍ストッカー(業務用)
容量:50〜200L
値段:4〜15万円
特徴:
・氷や冷凍食品を大量に扱う方におすすめ
・トラックベースのキッチンカーに多い
注意点:庫内が深いので、頻繁な出し入れにはやや不便
04. 設置場所と固定のポイント

設置位置は側面・後方が一般的
軽トラックタイプでは左側面、トラックタイプでは側面または後方に設置するケースが多く見られます。
販売窓や作業動線を考慮して、食材の出し入れがしやすい位置を選びましょう。
振動対策と固定は必須
冷凍庫は重量があるため、走行中の振動で動くと危険です。
床や壁面にしっかり固定しておくことが大切です。
自分で設置する場合はL字金具やベルトで固定、専門店で設置を依頼する場合は約2万円前後が目安です。
05. おすすめ冷凍庫メーカー
・ホシザキ
・フクシマガリレイ
・パナソニック
業務用冷凍庫の定番。安定した温度管理と耐久性が魅力。
・アイリスオーヤマ(家庭用)
価格を抑えたい方に人気の小型モデル。
コールドテーブルはホシザキを選ばれている方が多いので迷われた方は間違いないです。ストッカーはテンポスなどネットショップで調べると、業務用ストッカーがでてくるので希望のサイズや容量で選択するとよいでしょう。
キッチンカーの冷凍庫選びは、営業内容・出店環境・車両サイズによって最適なタイプが変わります。
移動中の電源確保や電力管理も含めて計画的に準備すれば、保健所の審査もスムーズに通過できます。
自分の車両サイズやメニュー内容に合わせて、小型冷凍庫、コールドテーブル、ストッカーから最適な冷凍庫を検討しましょう。
キッチンカーにおすすめの冷凍庫
一人暮らし用冷凍庫:〜50Lタンク
コールドテーブル:150〜400L
ストッカー:50L〜500L










