開業への7ステップ

キッチンカーを開業してみたい!と思ったときに考えなければいけないことは、①何を、②どこで、③どのくらいの数量を、④どんな車両で、⑤どんな保険が必要で、⑥どうすれば営業できるのか、⑦営業開始の7つのステップです。それでは順番に見ていきましょう

①何を?
キッチンカーを開業したいと思った人には、何かしら売りたい商品が頭にある方が多いかと思います。人気商品や流行のもの、定番のものなど調べながら、最終的に自分が売りたい商品を決めましょう。商品が決ままると、必要な厨房機器や車両サイズ、燃料(電気かガス)など必要になってくるものが、おのずと決まってきます。

②どこで?
オフィスエリアや住宅エリア、工場エリア、学校周辺、道の駅、サービスエリア、ショッピングモール、季節に応じて海やスキー場、フェスなど売りたい商品の需要のありそうな場所を想定して、日常生活の中でもあなたのお住まいの地域で販売によさそうな場所はどこかなとアンテナをはっておくとよいでしょう(詳細は「出店場所の探し方」をご覧ください)。

③どのくらいの数量を?
売りたい商品と販売したい場所がイメージできてくると、どのくらいの数量を販売したいか具体的に試算してみましょう。理想とする毎月の売上・利益を得るため、商品の販売価格と原価をざっくり計算して、1日に何個販売しなければいけないのか、その販売数は現実的なのか、イメージしてみましょう。販売する曜日も平日だけなのか、休日だけにするのか、出店場所のお客様の特性に合わせて、効率よく販売することもポイントです。
また、どんな商品を販売するにしても、客単価を上げる工夫は大切なことで、成功している方は主力商品の販売だけでなく、ドリンクをセットにしたり、トッピングを用意したりと客単価を上げるための工夫を必ずされています。販売場所の客数は限界がありますが、客単価はアイデア次第で高めらる部分ですので、是非とも取り入れることをおすすめします。

④どんな車両で?
売りたい商品、売りたい場所、理想とする売上目標まで決まってくると、これらを実現できる車両はおのずと決まってきます。車両のサイズ(軽バン、軽トラック、トラック)、必要となる調理器具や間取り、外装のデザインなど具体的な要件が定まるので、キッチンカーを製作するために必要な資金の準備をしましょう(キッチンカーの車両)。車両サイズによって初期費用は異なってきますので、自己資金だけではハードルの高い方は銀行融資も合わせて準備を進めましょう。因みに、銀行融資の場合は、準備できる自己資金とほぼ同額まで融資してもらえることが一般的です。

⑤どんな保険が必要?
キッチンカーを製作したら加入しておく保険は、自動車保険とPL保険の2つです。自動車保険はキッチンカーに限らず自動車を所有している方なら加入している保険です。PL保険とは、飲食店が食中毒対策として加入されている保険で、キッチンカーは固定店舗より調理設備が限られていたりお客様は屋外で飲食されることが多いため、食中毒のリスクも高く、万が一に備えて必ず入っておきましょう。

⑥どうすれば営業できる?
キッチンカーが完成し、保険にも加入。ようやく移動販売のための準備が整いました。それでは、最後に移動販売をおこないたいエリアでの「営業許可」を保健所で取る必要があります。営業許可は都道府県、地域によっては市区町村ごとに許可を取る必要があります。ここで重要なことは、④のキッチンカーを製作する時点で必ず出店したいエリアの保健所に問い合わせをして、営業許可に求められる条件を確認し、その条件を満たしたキッチンカーを製作するようにしましょう。詳しい営業許可の取得、必要な申請書類などはこちらのページ(営業するために必要な手続き)をご覧下さい。

⑦いざ営業開始
キッチンカーの営業場所を確保しましょう。営業許可を取得したエリアで、休日は不定期に開催されるイベントへ出店し、平日は定期契約した場所で出店し、移動販売をされている方が多いです。出店場所の探し方についてはこちらのページ(出店場所はどうやって探したらいいの)をご覧ください。

フランチャイズではじめたい

移動販売で収入を得ることには興味があるけれど、扱いたい料理にはこだわりはない、売れるノウハウにのっかりたいといった方には、キッチンカーで「フランチャイズ」という選択もありますが、フランチャイズでキッチンカーをはじめるにあたって、どのようなお金が必要になのか、一般的なケースをみてみましょう。