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キッチンカー向けショーケースの選び方・設置・価格帯

キッチンカーで商品を「どう見せるか」は売上を左右する大切なポイントです。

特にショーケースを活用すると、商品を美しく並べながら冷蔵・保温ができ、見た目のインパクトも大きくなり購買意欲を刺激できます。

一方で、キッチンカーではショーケースを設置している車両はまだ多くはなく、ショーケースを置くだけで他の車両とは違いを出すことができ、お客様が足を止めるきっかけにもなります。

しかし、移動販売車には限られた空間や電源、振動、衛生基準の要件などの制約があります。本記事では、キッチンカーに最適なショーケースの選び方から設置方法、価格、具体的なモデルまで、わかりやすくご紹介します。

目次
01. キッチンカーにショーケースを導入するメリット
02. キッチンカー向けショーケース選びのポイント
03. ショーケース設置時の注意点
04. 新品の価格帯・中古やレンタルの選び方
05. 導入までの流れとおすすめ機種

01. キッチンカーにショーケースを導入するメリット

見た目のインパクトでお客様を引きつける
キッチンカーでショーケースを使う最大のメリットは「見せること」による販売力アップです。

ガラス越しに美味しそうに並ぶ商品が見えるだけで、お店の存在感がぐっと高まり、通行人が自然と足を止めてくれます。特にスイーツ・パン・デリ系など“見せて売れる”商品とは相性が抜群です。

視覚的に選んでもらえ購入率があがる
ショーケースの魅力は、商品を見ながら選んでもらえることです。
冷たいプリン、冷蔵ケーキ、温かい唐揚げや焼き立てパンなど、種類・ボリューム感・色合いが一目で伝わります。

「どれにしようかな」と悩んでくれる時間が増えるとともに購入点数が増えたり、購入率が高くなる傾向があります。

冷蔵・保温どちらも選べて、温かさや鮮度をキープできる
ショーケースには冷蔵タイプと保温タイプがあります。
冷蔵タイプ：ケーキ・プリン・サラダ・ドリンクに最適
保温タイプ：唐揚げ・たこ焼き・総菜・焼き菓子の温かさ保持に最適
作りたての温かさをキープしたまま見せられるというのも販売スペースの限られたキッチンカーと相性がよいです。

02. キッチンカー向けショーケース選びのポイント

用途別に判断する
冷たい商品か温かい商品か「何を見せたいのか」を明確にしましょう。

冷たいデザートやサンドイッチなどを扱うなら冷蔵ショーケース、唐揚げやポテトなど揚げ物や惣菜を温かさを保ったまま見せたいなら保温ショーケースが適しています。

サイズ・スペース・目線のバランス
キッチンカーはスペースが限られているため、ショーケース選びでは高さ・奥行き・視認性のバランスが非常に重要です。

販売窓側の作業台の上に設置したり、ショーケースを床置きして外から見えるようにするなど、お客様の目に入りやすい位置に置くレイアウトに工夫しているのが一般的です。

ガラス面が多ければ視認性は高くなりますが、ガラス面が多いと重量も増す可能性があるので、内装業者と設計時に相談しましょう。

電源と消費電力を必ずチェック
ショーケースを運用するためには、安定した電源が必須です。

冷蔵・保温どちらも消費電力が大きいため、発電機・サブバッテリー・外部電源のどれを使うのか事前に考えておきましょう。特に冷蔵ショーケースは「コンプレッサーが動く瞬間に大きな電力を消費」するため、許容ワット数に余裕を持つのが鉄則です。

移動中も稼働させるときは走行用充電やポータブル電源なども検討して、ショーケースの消費電力を満たす必要があります。

03. ショーケース設置時の注意点

走行中でも安定させる
キッチンカーは走行するため、ショーケースはしっかり固定しておく必要があります。ボルト固定・専用金具・滑り止めマット・ストラップ固定などで振動に耐える設置を制作会社の職人さんに依頼して対策をしておくと安心です。

放熱スペースを確保する
冷蔵ショーケースはコンプレッサーの熱が背面にこもるので排熱スペースを確保して外に逃がす必要があります。これが不十分だと冷えが悪くなったり、機器の故障や寿命にも影響します。設置場所を決める際には、換気スペースを確保する設計を考えましょう。

お客様の目線を考えたレイアウトが重要
ショーケースはただ置くだけでは効果が半減します。
どの高さに置けばお客様が立ち止まりやすいかを基準に配置しましょう。
・子どもも見やすい低めの高さ
・商品が一番魅力的に見える角度
・販売窓から見えやすい位置
など、動線と視認性をセットで考えるのがポイントです。

04. 新品の価格帯・中古やレンタルの選び方

新品の相場感
・小型冷蔵ショーケース（卓上）：3～10万円
・中型ガラスショーケース：10～30万円
・保温ショーケース：5～15万円

ショーケースはブランドやサイズ、ガラス面の数で大きく変わります。

中古ショーケースの選び方
中古ショーケースを選ぶと初期コストを抑えられるものの、耐久性・冷却力・故障リスクを慎重にチェックする必要があります。中古を検討する際は、以前の使用状態などを確認しましょう。
・冷却性能（冷蔵なら冷え具合／保温なら保温温度）
・ゴムパッキンやガラス面の傷やひび割れ
・消費電力や年式（古い型は省エネ性能が劣る可能性あり）

短期運営や小さく始めたい方には良い選択肢です。

短期出店はレンタルも選択肢
定期的な出店ではなく、イベント中心で営業する場合はショーケースをレンタルする方法もあります。
・初期費用が安い
・必要な期間だけ使える
・壊れたときのリスクが小さい
キッチンカー初心者にも相性がよい方法です。
例えば厨房機器レンタル業者では、冷蔵ショーケース前開き扉タイプ（63L）２泊3日で6000円+税というプランもあります。

05.導入までの流れとおすすめ機種

導入までの流れ
1.レイアウト設計
キッチンカー設計段階で、どこにショーケースを置くかをまず決めます。車内の高さ・奥行きを測り、業者と相談しながらガラス面の向きも考えましょう。

2.電源・配線確認
外部電源または発電機が使えるか、発熱・消費電力を元に配線計画を立てます。

3.購入・設置
新品または中古、レンタルを選定。中古の場合は現物確認をしっかり行い、搬入・固定は専門業者に依頼しましょう。

4.温度管理・運用開始
営業前に温度チェック、営業中も定期的に庫内温度を記録。清掃・衛生管理のルールも決めておきましょう。

5.メンテナンス体制構築
故障や冷え不良が起きたときに備えて、修理業者・メーカーとの連携を確認。予備部品の有無もチェック。

営業スタイルにあわせて選ぶ
冷蔵ショーケース（ガラス小型）
→ スイーツやサンドイッチ、小物の陳列に最適

温蔵ショーケース（保温卓上）
→ 唐揚げ・パン・揚げ物の温かさ保持に最適

大型ショーケース（背が高い多段棚タイプ）
→ 商品が多い出店者向け

キッチンカーにおけるショーケースは「見せる力」と「温度管理」の両方で重要な役割を持ちます。
冷蔵か保温か、サイズ、電源、コストを総合的に判断して、自分の営業スタイルに最適な機種を選びましょう。
中古やレンタルも視野に入れれば、初期コストの抑制も可能です。
実際の導入では、設計段階・許可申請段階・運用段階と視座を高くして決めるとよいでしょう。

キッチンカーにおすすめのショーケース

冷蔵ショーケース　JCM53L