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キッチンカーの作業台の選び方
サイズ・素材・保健所基準・おすすめ設置法

キッチンカーで営業を始める際に欠かせないのが「作業台」です。

調理や盛り付け、提供の中心となるスペースであり、保健所の営業許可申請でも「どんな素材の台を使っているか」「清掃しやすいか」といった点がチェックされる設備です。

この記事では、保健所の基準を踏まえた作業台の選び方・サイズ・素材・設置方法をご紹介します。

目次

01. 保健所で求められる作業台の基準とは
02. キッチンカーに適した作業台のサイズ目安
03. 素材別の特徴と選び方
04. 作業台の設置方法とレイアウトのコツ
05. おすすめの作業台

01. 保健所で求められる作業台の基準とは

作業効率に直結する

キッチンカーの限られたスペースでは、作業台の配置ひとつで作業効率が大きく変わります。
例えば、調理・盛り付け・提供の動線をスムーズにできるかどうかは、台の高さ・奥行き・位置関係によって決まります。

保健所の許可申請時にも、次のような点が確認されます。
・どこで調理を行うのか
・作った料理をどこに置くのか
・衛生的に作業できる材質かどうか

このように、営業時の動線をイメージした設計が求められます。

衛生的で清掃がしやすい素材

保健所では、不衛生にならない構造が求められます。
そのため、吸水性のある素材は避け、ステンレス製が最も一般的です。水や油がついてもサッと拭き取れ、腐食に強いため保健所の基準を満たしやすい素材です。

木材を使う場合は、必ず撥水加工(ウレタンやニス塗装など)を施しておきましょう。未加工の木材は吸水性があり、不衛生と判断される場合があります。

台の下や壁とのすき間にゴミが溜まらないよう、固定式や隙間を塞ぐ設置方法が推奨されており、掃除のしやすさにも配慮しておくとよいでしょう。

作業スペースの確保と区分

提供するメニューによっては「生ものを扱う作業台」と「提供スペース」を分けることも求められます。
狭いキッチンカーでは仕切り板やトレーで区分を作る工夫も効果的です。

02. キッチンカーに適した作業台のサイズ目安

作業台のサイズは、車両のタイプやメニュー内容によって異なります。

高さ(立ち作業のしやすい高さ)

一般的な作業台の高さは約800mm。
コールドテーブルやシンクもこの高さに合わせて設計されており、並べた時に面がそろい、見た目もスッキリします。
また、調理器具を上に設置する場合は、使いやすいように台の足をカットして高さを調整することもあります。

例:グリドルの高さが250mmの場合 → 作業台を550mmにして設置すれば、全体で約800mmになります。

奥行き(提供のしやすさ)

市販品では450mmまたは600mmが主流です。
接客窓側に設置する作業台は、450mmが実用的でおすすめです。お客様との距離が近く、受け渡しもしやすいサイズです。

幅(スペースに合わせて)
幅は300〜1800mmまで多様なサイズがあります。多くの人は900mmか1200mmを基本にして配置を考えています。
他の機材(コールドテーブル、シンク、冷蔵庫など)を図面で配置してみて、空いたスペースに合わせて選ぶとよいでしょう。

03. 素材別の特徴と選び方

ステンレス製
最もポピュラーで、保健所対応も安心。
市販の業務用ステンレス台は耐久性が高く、清潔感も抜群です。
価格相場は新品で2万〜4万円前後。
長期的に使うなら、このタイプが最もコスパが良いです。

木製(オリジナル製作)
木材の作業台は見た目に温もりがあり、おしゃれな印象になります。
DIYしやすく、サイズ調整も容易。
撥水加工を施し、水分や油の飛び散る箇所にはステンレスシートを貼るなどの対策を行うとよいでしょう。

その他の素材
アルミや樹脂製もありますが、サビやすい素材もあるため保健所によっては使用が認められない地域もあるので申請前に保健所へ確認しておくと安心です。

04. 作業台の設置方法とレイアウトのコツ

動線を意識した配置
提供するメニューや調理工程にもよりますが、例えば調理から提供まで行う場合だと、動きがスムーズになるよう「加熱 → 盛り付け → 提供」の順に作業台を並べると効率的です。

固定・転倒防止は必須
移動時の振動で倒れるリスクがあるため、金具やボルトでしっかり固定します。
軽トラックタイプでは、BOXのフレームに直接固定する方法で制作されている方もいます。
保健所の指導でも、転倒防止が不十分だと指摘されるケースがあります。

コールドテーブルを代用
スペースが限られるキッチンカーではコールドテーブルを作業台として使用する方も多いです。冷蔵スペースと調理スペースを一体化できるため、省スペースかつ効率的です。

トラックタイプでの設置
トラックベースのキッチンカーでは、販売量や作業効率を重視し、業務用のステンレス作業台を導入しているケースが多く見られます。
メイン作業台のほか、サブメニュー用に小型の作業台を配置する方もいます。

05.おすすめの作業台


新品を購入する場合
楽天やAmazon、モノタロウ、業務用厨房メーカー(タニコー・マルゼンなど)から購入可能です。
サイズオーダーが必要な場合は、ステンレス加工業者に依頼することもできます。

中古・リユースを活用
中古厨房機器店では、状態の良いステンレス台が1万円前後で購入できることもあります。ただし、傷やサビがある場合は保健所で指摘を受けることもあるため、清掃と補修を行ってから使用しましょう。

使いやすさと衛生を両立する作業台を選ぶ
キッチンカーの作業台は、営業のしやすさと衛生面の両方を兼ね備えることが大切です。

保健所の基準を満たしながら、自分の営業スタイルに合ったサイズ・素材を選びましょう。

多くの方はステンレス製で清掃がしやすい配置にして、自分にあったサイズの作業台を選んでいます。

定番・人気の2タイプ

W900×D450
ステンレス作業台 450 900 楽天

W1200×D450
ステンレス作業台 450 1200 楽天

奥行き450 その他のサイズ

W1500×D450
ステンレス作業台 450 1500 楽天

W750×D450
ステンレス作業台 450 750 楽天

W600×D450
ステンレス作業台 450 600 楽天

W300×D450
ステンレス作業台 450 300 楽天

奥行き600の作業台

W900×D600
ステンレス作業台 600 900 楽天

W1200×D600
ステンレス作業台 600 1200 楽天

W1500×D600
ステンレス作業台 600 1500 楽天

W600×D600
ステンレス作業台 600 600 楽天