キッチンカーにポータブル電源は使える?
必要容量・おすすめ機種・発電機との違い

キッチンカー営業には、調理機材や冷蔵庫、保温機材などに使う「電源の確保」が欠かせません。
しかし、出店場所によっては外部電源が用意されていなかったり、発電機を使うと騒音や燃料の管理が気になることもあります。
「ポータブル電源」だと、大容量タイプであれば冷蔵庫やホットショーケースの運用も可能で、静かに使える・排気がない・持ち運びやすいなど、多くのメリットがあります。
この記事では、キッチンカーでポータブル電源の選び方、必要容量の目安、使用できる機材、発電機との違い、おすすめ機種といった点を、わかりやすくご紹介します。
こんな方におすすめです↓
・住宅街や夜など騒音トラブルを避けたい方
・発電機の排気やガソリン管理を減らしたい方
・冷蔵庫や小型機材を移動中も稼働させたい方
・外部電源が使えない会場がある方
01. キッチンカーで電源確保が必要な理由
02. ポータブル電源の利用者が増えている
03. どれくらいの容量が必要?
04. 発電機との違いと組合せ例
05. 移動中・出店中の使い方の流れ
06. 機種選びのポイントと価格の考え方
01. キッチンカーで電源確保が必要な理由

キッチンカーでは、調理・保冷・衛生管理に必要な機材の多くが電力で動きます。
例えば、以下のような場面です。
・冷蔵庫、冷凍庫で食材を保管する
・ホットショーケースや保温器で提供温度を保つ
・コーヒーメーカーや調理器具を使う
・車内照明や看板照明を点灯する
キッチンカーでよく使用される電源
・外部電源
特徴:商業施設・イベント会場など
メリット:安価・安定した電力
デメリット:使えない場所も多い
・発電機
特徴:ガソリン使用・稼働音あり
メリット:長時間稼働しやすい
デメリット:騒音・排気・燃料管理が必要
・ポータブル電源
特徴:大容量バッテリー
メリット:静音・設置が簡単
デメリット:大容量は価格がやや高め
出店場所によっては外部電源が用意されていないケースも多く、その際は自分で電源を確保する必要があります。
自前で安定した電源
これまでは「出店場所に電源がない = 発電機」 が一般的でした。
しかし近年、ポータブル電源を選ぶキッチンカーが増えています。
その理由は…
・騒音が少なく、住宅地・夜間イベントでも使いやすい
・排気ガスが出ないので安全
・充電して持ち運ぶだけで使える
・出店中だけでなく 移動中も冷蔵庫が動かせる
こうした利便性が、ポータブル電源をキッチンカーで導入する方が増えています。
02. ポータブル電源が注目されている理由

ガソリン不要で静か
発電機のように燃料補給が不要で、稼働音がほとんどありません。夜営業・住宅街イベントでの騒音トラブルを避けられます。
持ち運び・設置が簡単
大型モデルでもタイヤ付きや取手付きが多く、扱いやすい構造です。
使いまわせる
移動中、イベント出店の他にもキャンプ・災害備蓄などにも使いまわせる。キッチンカー × 日常の兼用ができ、資産性の高い道具と言えます。
03. どれくらいの容量が必要?

よく使う機材の消費電力例
・冷蔵庫 100〜300W
・コーヒー保温機 200〜600W
・ホットショーケース 300〜800W
・電気式フライヤー 1000〜1800W
・LED照明 10〜50W
必要容量の計算式(Wh)
消費電力(W) × 使用時間(h) = 必要容量(Wh)
例:冷蔵庫 300W を4時間使う場合
300W × 4h = 1200Wh → 1500Wh以上が理想
用途別の選び方の基準
・コスパ重視タイプ
軽食・カフェ系向き
500〜1500Wh
・大容量タイプ
ショーケースや・冷蔵庫の長時間運転
1500〜3000Wh
・電気式フライヤー
高出力 3000〜6000Wh以上
EcoFlow / Bluetti / Jackery の大容量 PROシリーズが現実的
04. 発電機との違いと組合せ例

ポータブル電源と発電機の比較
ポータブル電源
・ほぼ無音
・不要(充電するだけ)
・匂いや排気なし
・ボタンを押すだけで簡単
・価格は同等容量なら高め
・長時間運用は容量の上限がある
発電機
・音は大きい(苦情の原因になることも)
・ガソリンや軽油が必要
・匂いや排気あり(設置場所に制約)
・燃料補充や換気など管理が必要
・価格は容量あたりは比較的安い
・燃料があれば長時間稼働可能
静かに落ち着いた販売をしたい方には「ポータブル電源」、大量に加熱調理・長時間営業をしたい方には「発電機」と考えると選びやすいです。
ハイブリッド運用例
・移動中:ポータブル電源 → 冷蔵庫を稼働
・出店中:外部電源 → 機材へ給電
・外部電源なしの場合:ポータブル電源で機材へ給電
「完全どちらか」ではなく、組み合わせることで電源が安定します。
05. 移動中・出店中の使い方の流れ

1.前日までに自宅でしっかり充電
2.出店までの移動中、冷蔵庫やコールドテーブルに電力供給
3.出店先に電源がある場合 → 外部電源へ切り替え
4.電源がない場合 → ポータブル電源から給電を継続
5.営業終了後 → 帰宅してまた充電して次に備える
発電機と違いは、
・燃料の管理なし
・騒音トラブルなし
・準備や片付けがシンプル
という点は現場で大きなストレス軽減につながります。
06. 機種選びのポイントと価格の考え方

小型と大型どちらを選ぶ
小型モデルが向いている方
・500〜1500Wh
・予備電源や少量機材のみ使う方
・軽い・持ち運びが楽
大型モデルが向いている方
・2000〜6000Wh
・冷蔵庫やショーケースなど複数機材を使う方
・重いが業務運用に強い
大型モデルは重さが30〜50kg程度になるため、タイヤ付きモデルや台車設置が実用的です。
サポート体制も大切
ポータブル電源は海外メーカーも多く、サポート体制が重要です。
・安すぎる中国製品は避ける(サポート・寿命に差)
・日本窓口やメーカー保証があるブランドを選ぶと何かあっときでも安心
価格の目安とメーカー例
小型モデル
・30,000円〜100,000円
中〜大型モデル
・150,000円〜300,000円
信頼性の高い代表メーカー
・EcoFlow
・BLUETTI
・Jackery
ポータブル電源は「静音・扱いやすい・移動中も使える」という大きなメリットがあります。
発電機より高価ですが、ストレスなく営業しやすいので、営業スタイルと必要電力量を計算して容量を選びサポートが手厚いメーカーを選ぶとことが重要です。
キッチンカーにおすすめのポータブル電源
ポータブル電源 小型タイプ
ポータブル電源 大容量タイプ
番外編 安価で大容量タイプ
とにかくコスト重視で品質やサポートは二の次の方に選ばれている商品もご紹介しておきます。









