キッチンカーで使用する電力について、
出店場所から電源が借りられるケースと借りられないケースの割合は
ざっくり「半々」と考えておくと良いでしょう。
出店場所に左右されず電力を確保できるようにしておくために、
発電機は必ず1つ所有しておくことが移動販売では望ましいです。
利用者が多い発電機の電力は「1600W」のタイプで、
大きさや重さ、価格ともに優れていることが理由の一つです。
一方で、キッチンカーで1500W以上の大きな消費電力が
必要な電気設備を搭載する際にも、電力の供給方法として
「発電機」を使用されるケースが多いです。
![](https://kitchencar89.com/wp-content/uploads/2022/05/qa-hatudenki2.jpg)
消費電力は各家電に記載されており、
合計値を計算して、何W必要なのかを把握します。
キッチンカーに搭載の多い、換気扇や照明は消費電力は小さいのですが、
レンジやホットプレートなど調理機器は大きいです。
特に注意しなければならいないのが、
冷凍庫やエアコンなど冷やすような設備は動かし始めるときの電力が
通常運転時の「2〜8倍」必要になり、その電力を供給できなければ作動しません。
例えば、よく利用されているコールドテーブルだと、
運転時の電力が250Wでも、始動時には1800Wの電力がなければ、
電源をいれても電力不足で自動的に切れてしまうことがあります。
この始動時に必要な電力は記載されていない機器も多いので、
記載がなければメーカー側に問い合わせて確認しましょう。
なかには外部電源で使うことは想定していない機器の場合では、
そもそも始動時の電力を算出していないというケースもあるので、
その場合は通常時の電力に対して2〜8倍を想定して、
実際に発電機を用意して稼働するか試してみることになります。
発電機を選ぶ際のポイントは、搭載設備を稼働できる消費電力を満たせているか、
その上で、重さや大きさが少しでも小さいか、
最後に価格は妥当な金額かを抑えて決めるとよいでしょう。
特に重さや大きさは軽トラックのキッチンカーの方にとっては、
荷台のスペースが小さいので、積み下ろしや置き場所が問題ないか、
キッチンカーを制作する時点から図面などを用いて、
制作を依頼する会社と打ち合わせをしておくことが大切です。
消費電力が5000Wや10000Wなど大きい発電機が必要になる場合は、
発電機の重さが400kgを超えるものもあり、
キッチンカーに発電機専用の収納スペースを設けて、
積み下ろしやメンテナンスをしやすいように専用レールをつけて、
スライドできるようにコストをかけて作るケースもあります。
キッチンカーを運営されている方に人気の発電機をいくつかご紹介します。
随所に軽量設計を行ない、クラス最軽量の本体12.7kgを達成。
片手で持ち運べる嬉しい軽量ボディです。
定格出力:900W 重さ:12.7kg タンク容量:2.5Lサイズ:W450 D240 H380mm
メーカー小売希望価格:140,800円 (販売ページ→)
照明や換気扇、小型冷蔵庫など搭載する設備の消費電力が少ない方向け、
キッチンカーの置き場所にも困らないコンパクトなサイズ、
片手て持ち運びできる手軽さが人気です。
プロユースに応えるスペックを片手で持てるサイズに凝縮。
パワフルな120ccエンジンで、起動電力の大きな機器にも対応。
定格出力:1800VA 重さ:21.1kg
タンク容量:3.6Lサイズ:W509 D290 H425mm
メーカー小売希望価格:228,800円(販売ページ→)
外部電源が利用できない出店場所でも1800Wの電力を確保できる発電機、
この1台があれば出店場所で電源の有無を気にせず営業できます。
大容量の電力を必要とする三相誘導モーターに対応する三相発電機。
始動に便利なセルスターター付きで防音性も兼ね備えています。
定格出力:50Hz 3500VA / 60Hz 4000VA
重さ:124.7kg タンク容量:13.5L
サイズ:W910 D530 H695mm
メーカー小売希望価格:624,800円(販売ページ→)
軽トラックの荷台スペースにも十分における大きさです。
ただし、124.7kgと重さがあるので、
出店場所での積み下ろしには配慮しておくことが大切です。
定格出力:13,000VA 重さ:406kg
タンク容量:51Lサイズ:W1,400 D690 H930mm
メーカー小売希望価格:1,815,000円(販売ページ→)
大手メーカーの移動販売者でも採用実績のある発電機です。
消費電力の大きい機器を使用する際にも安心13,000VAの出力です。
発電機のサイズがとても大きいので
キッチンカーの車両はトラックで使用する必要があり、
専用の収納スペースを設けるよう制作会社と相談して作ることが大切です。
インバーター発電機なのでパソコンや精密機器にも使用可能。
スイッチ1つで周波数を切替できるので地域を選ばない。
持ち運びに便利な軽量・コンパクト設計。
600W(0.5kg)、900W(12.7kg)、
1600W(23kg)、3200W(56.7kg)の4種類から選べます。
メーカー小売希望価格:41,998円〜(販売ページ→)
キッチンカーで移動販売を行う方だと1600kwの発電機を1つ用意されているケースが多いです。出店場所での電源の使用有無に関わらず、営業を行えるように備えられています。また、エアコンや冷凍庫、ソフトクリームサーバーなど合計すると消費電力の大きくなる場合も、発電機での電力供給が最有力になります。発電機の機器も大きくなるので、キッチンカーを制作する時点で、発電機の収納庫やメンテナンスのしやすさなども十分に配慮した作りにしておくことが大切です。