Topics
キッチンカーの電力、4つの供給方法

キッチンカーを営業するために冷蔵庫や照明、換気扇、給排水ポンプなど
電気が必要な設備を設置します。

電力が必要になるタイミングは2つあり、
①出店場所での「営業時」②保健所で「営業許可申請の取得時」です。

②の保健所では給排水設備、照明、冷蔵庫、換気扇など、
営業時に使用する電気設備の動作確認が行われます。

では、キッチンカーでの主な電力の供給方法4つをご紹介します。


【1】出店場所から電源を借りる

キッチンカーを出店する場所で電源を借りられる場合は、
キッチンカーに「外部電源」と「コンセント」を取り付けておきます。
営業する際には施設の電源とキッチンカーの外部電源をコードで繋ぐと、
キッチンカーに電力が供給され、電気設備が使えるようになります。

キッチンカーの「外部電源」の設置は、
制作を依頼する会社で対応いただけます。
価格の相場は外部電源と2口コンセントで5~10万円が目安です。

出店場所の利用料は無料から1日1000円、2000円と様々です。
既に出店費に含まれている場合もあるので出店前に聞いておきましょう。

一般的な家庭用の電源であれば1,500Wまで使用出来ますので、
キッチンカーで同時に使用する電気設備の合計が1,500W以内であるかを
一つの目安にするとよいでしょう。

施設の電源からキッチンカーまで距離があることが多いので、
延長コードやドラムコードリールを持参しておくことをおすすめします。


【2】発電機を使用する

発電機は出店場所に電源がない場合でも「電力を安定して供給」できるので
発電機を使用してキッチンカーを出店している人も多いです。

発電機を動かすにはガソリンが必要なので「ガソリン代」が出費になります。
どこでも安定して電気を使えるメリットは大きいですが、
使っている時の「音」の大きさ、ガソリンの「匂い」はデメリットです。

価格は数万円〜販売されています。
発電機が大きすぎてもガソリンも入れると重たく1人での持運びが大変なため、
1000〜1500VAあたりが使い勝手が良い大きさです。

使用する電気設備に精密機器やマイコン制御を使用したものがある場合は、
発電機の電気を家庭と同じ電気に変換してくれる「インバーター発電機」を選びましょう。
(参考:楽天 発電機販売ページ→)


【3】ポータブルバッテリーを使用する

キッチンカーでは少しの電力しか必要ないという方であれば
充電式ポータブルバッテリーという選択もあります。

自宅のコンセントとポータブルバッテリーをつなぎ充電して、
キッチンカーに持運べば、電気が使えるようになります。

ポータブルバッテリーの容量は限られていますので、
小さな冷蔵庫や照明、換気扇程度の使用になります。

価格は5万円〜10万円が目安です。
1人でも持ち運びができ、充電も自宅で手軽にできる点が良いでしょう。
(参考:楽天ポータブルバッテリー販売ページ→)


【4】車のバッテリーを使う

車のバッテリーにインバーターをつなぎ電気を供給することもできますが、
営業中にエンジンをつけっぱなしにする必要があったり、
バッテリーがあがるなど車にもよくありません。

車に走行充電器とサブバッテリー、インバーターを新たに取り付け、
走行中にサブバッテリーに充電し、営業中はサブバッテリーから
電源を供給する方法もあります。

ただ、サブバッテリーの容量ではキッチンカーで使用する電源としては少なく、
1,000Wを超えるような場合での連続使用は難しいです。

初期費用も20〜30万円ほどが目安で高額になるため、おすすめできません。
(参考:楽天サブバッテリー販売ページ→)


移動中の保冷

移動中はクラーボックスで要冷蔵の食材を冷やして保管しておきます。

冷蔵庫を動かしたい場合は、サブバッテリーがあれば走行中も使えますが、
営業中の使い勝手とコストを考えると現実的ではありません。

小さな冷蔵庫であればポータブルバッテリーがあれば動かせますが、
冷蔵庫は電源を入れて1時間は冷えないので注意して使う必要があります。

発電機は安全性の面から走行中は使用できません。
クーラーボックスの価格帯は、大きさや保冷性能によって変わり、
それなりのサイズで10000円ほどから購入できます。
(参考:楽天クーラーボックス販売ページ→)

あとがき

キッチンカーの電源は、出店場所で電源が使えるのであれば外部電源、場所を気にせず安定して使えるのは発電機、
このいずれかから使用する電気設備の容量を計算して選ぶと良いでしょう。